はじめに
衆院選の結果、自民党が圧勝し日銀貴族の独立性も風前の灯となりました。日本を滅ぼす勢力にとって日銀は最重要防衛拠点だったらしく、マスコミや御用一般人まで動員した決死の攻撃(例:捏造報道、謀略報道、強引な両論併記、印象操作など)が行われましたが、みなさまのお力でことごとくこれらを撃退することができました。本当にありがとうございます。
勝利の美酒に酔うのもいいのですが、「奴ら」はとてもしぶといので安心はできません。すでに戦力を撤退して戦力を温存し、早くも次の謀略戦の準備が始まっています。作戦に移行しています。『歴史から考える 日本の危機管理は、ここが甘い 「まさか」というシナリオ (光文社新書)』http://a.r10.to/hJoqXZ にも書きましたが、常に最悪のシナリオを想定し、それに対する準備をしておけば「百戦危うからず」です。選挙の大勢が判明した今だからこそ、敢えてこの後想定される敵の攻撃のシナリオについて指摘します。
結論から言いましょう。次の攻撃は外からではありません。私たちの内側からの攻撃です。まるで偽装転向したコミンテルンが日本を滅ぼすために対米開戦を煽ったような、そんな攻撃がすでに準備されているのです!!

「奴ら」の次の一手(全体戦略編)
「奴ら」は外から包囲して攻撃するだけでなく、その状態で内部からも攻撃して挟み撃ちにするという究極飽和攻撃を準備しています。エヴァンゲリオン劇場版Qで、ヴンターを最初に攻撃してきた使徒を思い出してください。あの飽和攻撃の最中に、もし弐号機が使徒に乗っ取られて内部で暴走したら劇場版Qは完結編になっていた可能性があります。
私たちは外敵に対する防御にはそれなりに関心を払いますが、内部にいる工作員に対してあまりに無防備です。味方だと思っていた弐号機が使徒に乗っ取られていないか、乗っ取られる前に、乗っ取りに来ているという前提で待ち構えて撃退しないと大変なことになります。
戦前、この攻撃は国粋主義者に偽装した元コミンテルンの工作員たちによって実行されました。彼らは戦争を煽り、日本を中国国民党との泥沼に引きずり込みながら、アメリカとの消耗戦をやらせるという陰謀にまんまとハメました。「アジアの解放」などという話はこの陰謀を実行するための口実に過ぎません。
これから成立する安倍新内閣に対する様々な期待があることは理解しますが、その期待を変な形で極端な方向に助長し、政策全体のバランスをおかしくして内部から攻撃しようとするのが「奴ら」の得意技だということを忘れないでください。
前掲書から、この捻じ曲げのテクニックについて解説した部分がありますので、以下抜粋しておきます。

(以下引用)

例えば、当時一般的だった「臣民は陛下の赤子」という一般論を敷衍して、「天皇陛下は現人神で、それ以外はみな陛下の赤子であり、本来は平等なのだ!」という言い方をするわけです。こう言われると、そこには何の誤りもないように聞こえてしまうため、多くの兵士たちは純粋に信じてしまいます。そして、次のようなプロセスを経て徐々にその主張を革命に近付けていきます。
不平等な政策はポピュリズム政治家たちが、
彼らの後援者である財閥を儲けさせるためにやっている!
君側の奸たる政治家、大臣どもを排除し、財閥を解体して、
天皇親政の平等な世の中を作ろう!
今こそ、我々が決起しなければならない!
この主張は、天皇を絡めているだけで、その中身は暴力革命を肯定し、議会制民主主義を否定する共産主義思想です。しかも、平等の名の下に財閥を解体するということは、私有財産制の否定すら意味します。軍主導でコルホーズか、人民公社でも作るつもりなんでしょうか。

「奴ら」の次の一手(個別戦略編)

このやり方を応用して、「奴ら」は以下のような論点をネタに内部対立を煽るでしょう。

国土強靭化の捻じ曲げ方

① 東南海地震の発生は時間の問題。
② 防災インフラの整備が急務、命を守れ。
③ 優先順位なんて考えている場合じゃない
④ すべての工事を全国一律で一気にやれ!
→本来は被災地復興や先日の笹子トンネルのような既存インフラの耐震化、補修工事が最優先で、新規の建設についても既存インフラに付加することでネットワーク効果が増大する案件が優先されるはずです。物事の順序、段取りを踏ませないことで結果として強靭化そのものを葬り去る巧妙な論法です。
→また、藤井聡先生に伺ったところによると、年間15兆円以上の工事はそれを支える人的リソースが不足するため、外国人労働者受け入れといった問題に発展するそうです。

TPP反対論の捻じ曲げ方

① TPPは世界支配を目論むアメリカの陰謀
② アメリカの言いなり、属国になってはいけない
③ アメリカと話をすること自体がアメリカに媚びているのと同じ。
④ 今すぐ日米安保を破棄、国交断絶、対米開戦やむなし!!
→対米開戦に反対する奴はTPP賛成派という無茶な言いがかり。しかも、中国というファクターは完全無視。こんなに分かりやすいのになんで工作員だって気付かないのか不思議です。安倍総理はTPPに関して日米で「交渉の前の交渉」を行い、事実上の骨抜きを狙っています。そういった動きをぶち壊して、TPPを既成事実化するにはこういった巧妙なやり方もあるわけです。気をつけましょう。

憲法改正論の捻じ曲げ方

① 日本国憲法はアメリカ占領を前提とした憲法で実情に合わない
② 占領基本法である日本国憲法は本来無効だ
③ 今すぐ無効宣言しろ
④ 改憲とか言っている安倍さんは護憲派だ!
→いわゆる憲法新無効論に代表される危険な考え方。憲法改正のハードルを上げることによって事実上憲法の改正を阻止する謀略と言っていいでしょう。本来やるべき順序は、現行法制下でできることをすべてやり、次に自衛隊法改正でやれることをすべてやり、それでもできないことを憲法改正で実現する、ということになります。順番を無視して「根本問題」ばかりに注目する姿勢は、結局憲法を本気で変えようなどという気が全くない、実は護憲派の工作員であると言わざるを得ません。

領土問題の捻じ曲げ方

① 竹島、尖閣に外国の侵略行為が行われている
② 断固たる対応をしなければならない
③ 今すぐ中国、韓国と国交断絶せよ。
④ 中国と韓国に先制攻撃だ!安倍さんは生ぬるい。
→実効支配を許してしまった竹島と現在侵略を受けている尖閣諸島ではアプローチが違います。尖閣については日本の実効支配を強化することが急務です。もちろん、その過程で一触即発のリスクはあるでしょう。しかし、そのリスクを覚悟することと、中国海軍に海上自衛隊が先制攻撃を仕掛けるのとは全く意味が違います。国際法の秩序に則って、粛々と事を進めればいい、それをひたすら繰り返すだけです。竹島についても、国際司法裁判所への提訴を改めて行うべきです。法廷の場に引きずり出して、徹底的に争わなければいけません。そう考えると、日本から一方的に国交断絶することは国際社会における日本の立場を危うくするだけで、領土を守るために全くプラスにならない行動であることが分かります。

まとめ

このほかにも、年金、消費税、原発など様々な論点を捻じ曲げ、内部から戦線を崩壊させようとする動きは加速するでしょう。心ある保守派のみなさんは、こういった内部に巣くう「第五列」の陰謀を察知し、早めにその芽を摘み取るように連帯していかないといけません。
とにかく、7月までは「経済再生」だけに取り組みましょう。そのためには、日銀法改正を粛々と進め、デフレを脱却するための政策を徹底的に実行していくことです。この論点について「奴ら」は完全敗北しましたので、最後の抵抗として「両論併記で引き分けに持ち込む」テクニックを駆使してくるでしょう。しかし、これは囮です。そうやって私たちの目を外に向けておいて、背後から第五列が襲いかかってくるわけです。正にだまし討ち、卑怯者の戦法ですが、これこそが「奴ら」が最も得意とする戦法だけに万全の備えをしておきましょう。